研究会の記録
(MAKINO 第121号 P13より抜粋)
第788回 野外研究会 2021.6.25.

創立110周年 記念講演会
磯部 和久(本会会員)

 今年2021年は、1911年に本会の前身が創立されてから110年に当たるということで、何らかの節付けとなる行事を予定していた。奇しくも、牧野図鑑を代表する原点としての『牧野日本植物圖鑑』が刊行されて昨年は80年であること、また近年、その植物図作成で大きな協力者であった山田壽雄の図が東大総合研究博物館の書庫から大量に発見されたこと、また北隆館創業130年の年で、その記念事業として『牧野植物図鑑原図集』が出版され、その編集委員に本会の加藤僖重氏、田中純子氏がメンバーで参加していること。そのようなことから、植物画を含むテーマが相応しいとして進められた。例年のように1月の室内会の総会に続いて予定されたが、コロナ禍で大幅に遅れ、6月25日、新宿区立新宿歴史博物館で総勢45名の収容規制のもとでようやく催行できた。…(以下略)
【写真:前号P5を参照】


研究会の記録
(MAKINO 第121号 P13 -14より抜粋)
第789回 野外研究会 2021.6.11.

群馬県 赤城自然園
坂本 アヤ子(本会会員)

 6月11日集合場所は渋川駅前。バスは本数が少ないので9時50分。赤城自然園に10時10分に到着。講師は谷本丈夫先生(会長)。参加者は11名。門を入ると正面の奥に大木のヤマボウシに雪が積もっているのかと思うほどたくさんの白い花(総苞)を付けていた。
 早速、先生から「赤城山は富士山に次ぐ長い裾野をもっており火山地形がよくわかる。山頂に大沼、小沼、覚満淵などから山の谷に沿って放射状に水が流れ江戸末期から明治までは入会地と呼ばれる生活に必要な資源を得る山林原野でした。今も名残で市町村は放射状に設定されている。赤城自然園は赤城山西麓の標高600mほどの位置に存在しており、自然林にできたのではなく新たに創成され環境に応じた植物、樹木を育ててきた。」と説明があった。自然園はセゾンガーデン、四季の森、自然生態園の三つのゾーンに分けて特徴づけしている。セゾンガーデンから観察を始める。…(以下略)
【写真:サンカクヅル】


研究会の記録
(MAKINO 第121号 P14-15より抜粋)
第791回 野外研究会 2021.6.23.

木場公園内 帰化植物見本園 夏の花
坂本 アヤ子(本会会員)

 今日は、夏そのものの天気。前回は327日で桜シーズンのため芽吹きが少なかったが、今回は開花しているものが多く、前回と比べるとたくさんの種類が生長していて、期待も十分であった。今日の講師は327日にもご指導をいただいた渡辺ヨシノ先生にお願いしました。植物園の創立から活動されて何でもご存じのかたです。観察指導は豊富な知識で、種類も多く、頭がついていくのが精いっぱいでした。
 モモイロタンポポ(❶)(キク科):南ヨーロッパが原産地。花は桃色、直径3–4cm。陽の当たる土の肥えた場所を好む。かなり前に人気の植物の為、各地で広く栽培されたが今は繁殖を防ぐため注意している。(以下略)
【写真:モモイロタンポポ】


研究会の記録
(MAKINO 第121号 P15より抜粋)
第792回 野外研究会 2021.7.11.

調布市 実篤公園と周辺
井守 百合子(本会会員)

 711日梅雨のさなか、天気予報は雨でしたが何とか持ちこたえ、参加者は7名でした。講師は会長の谷本丈夫先生です。
 京王線つつじが丘駅南口から住宅街を歩いて10分ほどで「武者小路実篤記念館」に。ここは武者小路実篤が70歳のとき、水のそばに住みたいという子供の頃からの願いを叶えた1500坪程の土地で、91歳で亡くなるまで安子夫人と過ごしました。歿後、邸宅と共に調布市に寄贈され昭和60年から「実篤公園」として公開されています。
 谷本先生の資料で、この地は古代の多摩川が10万年以上の歳月をかけて武蔵野台地を削り取ってできた国分寺崖線と呼ばれる河岸段丘の連なりにあることを学びました。その通り、南にある記念館入口から公園内を樹木(崖線樹林)に覆われた急な坂を北に上がります。(以下略)
【写真:ヒカリモ】