野外研の記録
(MAKINO 第110号 P11より抜粋)
第736回 野外研究会 2017.9.23.

都立長沼自然公園のきのこ観察
牧 野 澄 夫(本会会員)

 梅9月23日、昨日までの雨も上がり、総勢22人で観察会は始まった。講師は森林総研の根田仁先生。自己紹介で「最近は3.11後の各地の放射性降下物とキノコの関係を調査し・・・。それとマツタケの研究もしているのです。」にわかに参加者の目が輝く。しばらくマツタケ談義。今日は面白くなりそうだ。観察コースは「霧降の道」となったが、案内役の豊田副会長いわく、「下見の時にはきのこが全然見えなかった。どうしたものか。」と困惑していた。さて、…長沼口のとっつきで大きなシロカイメンタケを見つけた。幸先がいいと、参加者諸氏、足の周りを丹念に探す。すると次に現れたのはユキラッパタケ、落ち葉腐朽菌で落ち葉の周りに菌糸の塊があった。そして、…(以下略)
【写真:フクロツルタケ(牧野澄夫撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第110号 P10より抜粋)
第737回 野外研究会 2017.10.6.

北の丸公園から半蔵門(植物と歴史散歩)
吉 野 弘 子(本会会員)

 どんよりした空のもと、静かな都心の空気を感じつつ田安門を目指した。
 集合時刻の30分前だったが講師の加籐僖重先生が一人立っていらっしゃった。
 会は10時過ぎに始まり、まず田安門についての説明がある。田安門は17世紀前半に建てられ、その名称はそのあたりの百姓地名(田安台)に由来するという。のちに八代将軍(徳川吉宗)の次男がここに一家をおこし田安家を名のったとのこと。
 目の前に立つケヤキの大木はニレ科で、日本と中国、台湾、朝鮮、千島列島などにある。縄文時代の人々はムクノキやエノキの実から酒を造っていたようである。田安門を抜けて、黄葉のイチョウの前でギンナンを観察。ふつう2個の胚珠のうち1個が大きくなり、もう1個は発達しない。(以下略)
【写真:ヤブミョウガの石粒のような種子(手塚武博撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第110号 P12より抜粋)
第739回 野外研究会 2017.11.19.

真鶴半島の植物
伊 勢 正 明(本会会員)

  この日の野外研究会は「真鶴半島の植物」。集合場所のJR真鶴駅からバスで「中川一政美術館」前で降りる。講師は会長の谷本𠀋夫先生。参加者は総勢14名。バスを降りて谷本先生から本日のコースや地域の特徴の説明を受ける。先生のお話の後「お林遊歩道入口」から入る。11時20分。資料として谷本先生作成の「真鶴半島の植物」と駅前の観光案内所で入手した真鶴半島のパンフレットを携帯して歩く。
 入口から少し登った左側にある町有林記念碑(1955年4月1日)の前で、先生のお話。記念碑には「古くから真鶴人はこの岬をお林(おはやし)と呼び沿岸漁業の魚附保安林として親しみ育成してきました。」とある。(以下略)
【写真:「お林」の中の遊歩道を進む(土屋喜久夫撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第110号 P13より抜粋)
第740 回 野外研究会 2017.12.10.

音無渓谷から飛鳥山(森の観察シリーズ7−都市篇)
土 屋 喜 久 夫(本会会員)

 石神井川は小平市あたりに始まり、東に流れて飛鳥山公園と王子駅の下を潜ったのち、地上に出て隅田川へと注ぐ。この駅の北口に集合し、石神井川の北側に造られた音無川公園沿いを西へ。松橋を対岸へと渡り、この川の名残を留める区立音無さくら緑地をぐるりと周る。そして川沿いに東に向かい、広い車道の向こうに見える高台の飛鳥山公園へと入った。この日は田中肇顧問に御指導をいただいた
 駅のガード下から出ると目の前が音無川で、遊歩道の右側には葉の幅1cmほどのノシランが10m以上にわたり植えられていた。ラグビーボールのような形をした果実は、と思っていたら違うとのこと。この果実は果皮が早くに脱落し、この時期には種子が露出しているとのこと。(以下略)
【写真:ノシランの植え込みを観察(土屋喜久夫撮影)】

室内会の記録
(MAKINO 第110号 P14より抜粋)
第741 回 室内会 2018.1.21.

室 内 会
岡 崎 惠 視(本会会員)・磯 部 和 久(本会会員)

 本会総会と恒例の講演会が東京農大「食と農」の博物館セミナー室で開催された。総会(10:20–12:00)には会員45名の出席,午後(13:00–16:00)の講演会には一般参加者を含めて63名の参加があった。
 1)総会  まず谷本会長の挨拶の後,土屋(喜)会員の司会により、議長に岡崎会員を,書記に青羽会員を選出して議事に移った。
 2)講演会  次の3題の講演が、おおよそ1時間ずつ行われた。
 ❶「薬用植物の特性と野外観察への応用」和田浩志准教授(東京理科大薬学部)。(以下略)
 ❷「早咲きのサクラはどうやってできたのか」金澤弓子さん(東京農大地域環境科学部)。(以下略)
 ❸「ヤブツバキとユキツバキの分布の謎」谷本𠀋夫会長。(以下略)
【写真:講演会の様子(森弦一撮影)】