室内会の記録
(MAKINO 第109号 P12より抜粋)
第732回 野外研究会 2017.6.10.

西国分寺駅周辺での植物観察
椙 田 道 行(本会会員)

 梅雨に入ったのに雨が降らないが「今日は所により雷雨」の天気予報であった・・。西国分寺駅から都立武蔵国分寺公園、万葉植物園を田中肇先生の案内で観察を行う。先生は植物と昆虫の関係に詳しいのでお話が楽しみである。総勢30名、蟻の行列のごとく出発する。  マンションの植込みの中のドクダミを見つけ、白い4枚の花弁と思っていたところは苞で中央の黄色は雄蕊かと思っていたところをルーペで観察するとたくさんの花の集まりでありました。ここで白い4枚の片については「苞」だ「総苞片」だと、また中央の花序について「総状花序」と「肉穂花序」と見解が分かれました。そのごの文献調査で白い4枚の片は「総苞片」、花序は「穂状花序」だと判明しました。ガクアジサイ、クチナシ等を観察して横断歩道を渡った所にユウゲショウの花が咲いていました。先生はその果実を見つけてペットボトルの水をつけるとあ~ら不思議、果実の先が4つに分かれ開いてきて、中から粒がたくさん出てきたのはわずか数十秒のこと。先生は「種子は雨を待っているのです」と。我々も熱中症にならないように水分補給する。図書館前に来るとヤマボウシの花が咲いていました。(以下略)
【写真:ヤマボウシの花(椙田道行撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第109号 P12より抜粋)
第733回 野外研究会 2017.6.25.

三浦半島の植物−佐島・天神島臨海自然教育園−
関 口 和 之(本会会員)

 小雨の降る中、JR横須賀線の逗子駅前に10時に集合した。雨のためか参加者は少なく先生と本日の担当者含めて14名だった。先行の10名がバスで芦名へ。後発の人たちを待つ間に早速先生の説明を受けた。キレハノブドウ(ブドウ科)、ナツヅタ(ブドウ科)、スイカズラ(スイカズラ科)、ツルオオバマサキ(ニシキギ科)。
 後発組の到着で本日の行程など挨拶がある。講師は長谷川義人先生。車の通行や岩場での転倒など注意を受け坂道を海へと歩く。雨が止んで傘もいらない。途中には大楠小学校や民家があり園芸植物が多い。クダモノトケイソウ(トケイソウ科)とミツバアケビ(アケビ科)に果実がついていた。観葉植物であるカポック(ウコギ科)が生垣になっている事にビックリした。リュウキュウハゼに実がついていた。先生のお話ではハゼ(ウルシ科)にはヤマハゼとリュウキュウハゼノキの2種類があるとのこと。海につくとヨットハーバーや水産会社の建物があり道路を隔てた山側は崖や小さな空き地になっていた。(以下略)
【写真:まだ蕾のハマゴウ(関口和之撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第109号 P13より抜粋)
第734回 野外研究会(宿泊研) 2017.7.20−21.

高峰高原の高山性植物
阿久刀川 稔(本会会員)・坂本 アヤ子(本会会員)・内田 典子(本会会員)

 【1日目/筆者:阿久刀川】 観察会初日7月20日8時に新宿スバルビル前に集合、講師の豊田武司先生以下総勢24名バスに乗車し定刻に出発した。関越道を一路北上し途中上里サービスエリアで休憩、妙義山の岩峰を望み碓氷峠を越え小諸インターから地蔵峠を経て12時前には休暇村嬬恋鹿沢に到着した。鹿沢高原は浅間山の西に位置し群馬県嬬恋村と長野県東御市にまたがる高原で、近くには明日訪れる予定の池ノ平湿原、東篭ノ登山などがある、宿舎の休暇村嬬恋鹿沢は標高約1400mにあり、爽やかな空気が私たちを迎えてくれた。昼食後、1日目の観察会はまず宿舎駐車場の南側斜面に設けられている「野草園」から始まった。
 野草園の入口近くでまず目に入ったのはマルバダケブキの黄色い花である。葉は先が丸く頭花の数は少ないが、同じキク科のメタカラコウは葉の先が尖り総状に多数の頭花をつける。両者を見比べることでその違いをよく観察できた。(以下略)
【写真:リンネソウ(内田典子撮影)】




野外研の記録
(MAKINO 第109号 P15より抜粋)
第735 回 野外研究会 2017.9.10.

毘沙門海岸から盗人狩
北 住 拓 也(本会会員)

 京浜急行、三浦海岸駅前に9時30分集合。暑い日。講師に長谷川義人先生を迎えて9時39分発三浦半島東岡行のバスで向かう。参加者17名。毘沙門天入口で下車。カラスザンショウの生い茂った木陰で参加者全員が自己紹介。長谷川先生からお手製の小冊子の資料と潮の干満(干潮13時18分、満潮19時19分)の説明があり、海岸は滑りやすいので、とお話がありました。  以下観察した順番で書きました。
 ハチジョウススキがよく伸びている。ススキと違って葉がほとんどざらつかないが中間型のものもあるという。八丈島ではマグサと呼んで牛などの飼料になるらしい。トベラ、オオバグミ、メダケ、ギョウギシバ、フウトウカズラ、ツルオオバマサキ、ヤブニッケイ、ハママツナ、ツルナ、ボタンボウフウ、ハマヒルガオ、ハマボッス、アイアシ、シオクグ、ミヤコグサ、イソヤマテンツキ、ハマエノコロ、マルバアキグミ、ハチジョウナ、ケイヌビエ、ガガイモ、イガオナモミ……普段見かけない植物も多い。(以下略)
【写真:盗人狩の奇観(坂本アヤ子撮影)】